この記事は後編になりますので、
前編を読んでいない方は先に読んで頂けると助かります。
今回は対応と対策の紹介です。
対応と対策
現場の確認
空調の運転状況、外気の風向きや条件によって、
匂いが消える可能性があります。
直ぐに確認が必要です。
何故直ぐに確認が必要かというと、
その匂いによって原因を特定する為のヒントになる場合が多いからです。
排水臭・シンナー臭・汚物臭・獣臭・オゾン臭等様々、
他にもあります。
空調機の確認
該当区画の空調機や排気機が運転しているか、
ダンパー制御に問題は無いかを確認します。
まれに中央監視盤の表示は問題なくても、
現地の機器が動作していない場合もありますので、
現地確認で異常があれば機械室内の確認も必要です。
現地排気ダクトの風量を確認、
測定機器がその場に無かったらティッシュや薄い紙でもOKです。
当ててみて風の流れを確認します。
空調機制御の確認
即座に対応が必要の為、中央監視室から空調機の運転状況を確認、
強制排気運転を開始します。
空気の取入れ(OA)、空気の排気(EA)を全開(100%)
空気の循環(RA)を0%に。
外の空気を取り込んで、室内に溜まった空気を外に逃がします。
但し、外気からの匂いの場合は逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。
匂いの原因を特定
匂いの元となっている場所を確認します。
工事している協力会社が作業中の場合は即中断してもらいます。
同時に関係各所に連絡、工事を担当している部署に一報入れます。
最後に
如何でしたでしょうか?
今回塗料の匂いクレームについて記事にしました。
緊急時即対応が必要な案件ですので、
もし遭遇した際に参考にして頂けたら幸いです。