ビルメンの一日

ビルメンテナンス・ビルマネジメントの仕事をしている、とあるビル管(ビルメン)による、ブログです。

ビルメンテナンス

コロナでビルの受電電圧が高くなる可能性とは?【ビルメン】

投稿日:2020年4月28日 更新日:

今回は新型コロナウイルスの影響により、
結果、フェランチ効果が発生するかもしれないと考え、
色々と調べてみたので記事にしました。

電圧が上昇する仕組みと結果

①緊急事態宣言により各テナントが休業

②ビル全体の設備稼働状況が低くなる。

不要空調機の停止・各ポンプ・熱源機器等・・・

③モーター等の誘導性負荷が減少

④進み力率になりやすくなる。

⑤フェランチ効果の発生?

送電側の電圧より、受電側の電圧が高くなるかもしれない!
と考え、色々調べてみました。

⑥結果:実際は進み力率になっても電圧に変化はほぼ無し

電気主任技術者立ち合いの元、
進相コンデンサを入り切りして確認、
微々たる電圧上昇しかありませんでした。
(電圧計で実際に測定、針がほんのり動く程度)

説明を端折りまくっていますが、
大体こんな仕組みと結果になりました。

トコトンやさしい発電・送電の本 (今日からモノ知りシリーズ)

結論

進み力率になった場合、
ベクトル図の負荷成分が少なくなる為、
殆ど電圧上昇がありません。

フェランチ効果について詳細は電気系サイト様が詳しいので、
そちらも要チェックです。

やさしい電気回路

フェランチ効果が発生している場合の対策

もし送電距離が長く対地静電容量が大きくなり、
ビルの負荷が大きい場合でも進み力率になる場合は
フェランチ効果が発生しやすいです。

もし電圧上昇が発生している場合、
受電設備の力率を再確認し、
適切な力率になる様に進相コンデンサを入れる見直しが大切です。

最後に

如何でしたでしょうか?

今回は新型コロナウイルスによって、
フェランチ効果が発生し、
電圧が上昇してしまう可能性と実験結果について記事を書きました。

当然ビルに入っているテナント状況、
設備や発電所からの送電距離によっても変わる為、
全てのビルで発生するとは限りません。

もし気になったら力率や電圧を要チェックです!

新型コロナウイルス、早く終息して欲しいですね!

この記事が皆様の参考になれば幸いです。

参考動画

スポンサードリンク



スポンサードリンク



-ビルメンテナンス
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

何でも自営作業はハズレ職場?な件

今回は何でも自営作業はハズレ現場? について記事に纏めてみます。 この記事を読めば、 何故ハズレ現場なのかが分かります。 最後まで読んで頂けたら幸いです。 目次 何でも自営作業とは?書類と連絡の多重作 …

慣れた警報を停止する際の恐怖【ビルメン】

今回は慣れた警報を停止する際の恐怖について、 記事に纏めてみました。 この記事を読めば、何故慣れた警報が怖いのかが分かります。 最後まで読んで頂けたら幸いです。 ビルメンやっていると、悪い意味の【ある …

ボイル=シャルルの法則を身近に感じた件【ビルメン】

今回は普段生活している中でボイル=シャルルの法則を身近に感じた事について記事にします。 まずボイル=シャルルの法則って何なのか、 どういう時に身近に感じたのかを記事に纏めました。 最後まで読んで頂けた …

ビルメンの年度末は何かと忙しい?纏めてみた

3月、早いものでもう年度末です。 今回仕事や生活の両方で大きな変化のある年度末、 ビルメン関係で影響のある事を記事に纏めました。 目次 配属現場の異動引き継ぎの準備は常に行う異動の通知は突然引き継ぎに …

【爆弾】引き継ぎミスは時限爆弾になる件【ビルメン】

今回は引き継ぎミスは時限爆弾になる件というテーマで記事にします。 ビルメンにとって引き継ぎは非常に重要です。 この記事を読めば何故引き継ぎミスで時限爆弾となるのかが分かります。 最後まで読んで頂けたら …

スポンサードリンク

スポンサードリンク