今回は新型コロナウイルスの影響により、
結果、フェランチ効果が発生するかもしれないと考え、
色々と調べてみたので記事にしました。
電圧が上昇する仕組みと結果
①緊急事態宣言により各テナントが休業
②ビル全体の設備稼働状況が低くなる。
不要空調機の停止・各ポンプ・熱源機器等・・・
③モーター等の誘導性負荷が減少
④進み力率になりやすくなる。
⑤フェランチ効果の発生?
送電側の電圧より、受電側の電圧が高くなるかもしれない!
と考え、色々調べてみました。
⑥結果:実際は進み力率になっても電圧に変化はほぼ無し
電気主任技術者立ち合いの元、
進相コンデンサを入り切りして確認、
微々たる電圧上昇しかありませんでした。
(電圧計で実際に測定、針がほんのり動く程度)
説明を端折りまくっていますが、
大体こんな仕組みと結果になりました。
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結論
進み力率になった場合、
ベクトル図の負荷成分が少なくなる為、
殆ど電圧上昇がありません。
フェランチ効果について詳細は電気系サイト様が詳しいので、
そちらも要チェックです。
フェランチ効果が発生している場合の対策
もし送電距離が長く対地静電容量が大きくなり、
ビルの負荷が大きい場合でも進み力率になる場合は
フェランチ効果が発生しやすいです。
もし電圧上昇が発生している場合、
受電設備の力率を再確認し、
適切な力率になる様に進相コンデンサを入れる見直しが大切です。
最後に
如何でしたでしょうか?
今回は新型コロナウイルスによって、
フェランチ効果が発生し、
電圧が上昇してしまう可能性と実験結果について記事を書きました。
当然ビルに入っているテナント状況、
設備や発電所からの送電距離によっても変わる為、
全てのビルで発生するとは限りません。
もし気になったら力率や電圧を要チェックです!
新型コロナウイルス、早く終息して欲しいですね!
この記事が皆様の参考になれば幸いです。