今回、コロナ後に商業ビルが営業再開した時、
ビルで発生するクレームや緊急対応を纏めてみました。
以前1~4まで紹介した続きになります。
封水切れによる異臭クレーム
厨房にあるシンクや排水口、トイレの排水等、
排水配管にはトラップと呼ばれる、
水が溜まる所があります。
溜まった水の事を封水と呼んでいます。
排水トラップに水が溜まる事で、
配管内の匂いを止めたり、
害虫等の侵入を防ぐ事が可能です。
その水が無くなると、
排水口から異臭や虫が上がり、クレームに繋がります。
コロナ休業により、
水を長期間使わない状態が続きました、
トラップ内の封水が蒸発して水位が下がったりします。
商業ビルの営業再開時は要注意です。
対策:水の使用
対策は簡単です、
水が少なくなった封水を復活させれば匂いはおさまります。
匂いが消えない場合、
別の要因も考えられます。
別の排水トラップ封水切れ、
ネズミ等の異臭
空調機の排水ドレンの封水切れ等
コロナ換気でネズミクレーム
換気が重要と言われだして、
色々なお店でも扉を開けっぱなしの営業を見かけます。
商業ビルの営業開始後、
テナントバックヤードに繋がる鉄扉を開けっぱなしにして、
荷捌き場等にいるネズミが店内に侵入する可能性があります。
対策:扉を閉めてもらう
テナントに協力してもらう必要がありますが、
交渉が難しいと予想されます。
営業部門と相談して告知等で対策するのも必要です。
グリストラップが詰まる
長期間使わない場合、
油等が固まって配管が詰まる危険があります。
テナント側で毎日清掃していれば被害は少なくなるのですが・・・
中にはあまり出来ていないテナントもあるので、
営業再開後に詰まってクレーム案件になる可能性は
十分にあります。
最後に
日本全国で制限解除の兆しが見えてきました、
営業開始まですぐそこまで来ています。
今から心の準備を進めておきましょう。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。