今回は建築物環境衛生管理技術者(以下ビル管)の試験で出題される、
換気回数について記事にします。
換気回数とは?
部屋の室容積(㎥)を排気(給気)量(㎥/h)で割った値が
換気回数(回/h)となります。
例えば、部屋の広さが100㎥として、
部屋を通る空気量が50(㎥/h)とします。
換気回数は50÷100=0.5(回)となります。
ビル管の換気問題を紹介
・H26年度 問題57
室面積200(㎡)、天井高2.5(m)の居室に、換気回数n=1.0(回/h)の換気がされている。初期濃度Cs=3,000(ppm)の時、1時間後の濃度として、最も近い濃度は次のうちどれか。
なお、室内は、完全混合(瞬時一様拡散)とし、室内濃度は、以下の式で表される。ただし、在室者10人、外気濃度Co=500(ppm)、一人当たりの汚染物質発生量0.02(㎥/h)、その他の室内汚染物質発生量0.05(㎥/h)とする。またe=2.7とする。
ただし
C:室内濃度(ppm)
Q:換気量(m3/h)
M:汚染物質発生量(m3/h)
t:時間
解き方
Q(換気量)を求めます。
室容積200✕天井高さ2.5÷換気量Q=換気回数1
換気量=500
M(汚染物質発生量)を求めます。
在籍者10✕一人当たりの汚染物質量0.02+その他汚染0.05=0.25
その他問題文の数値を公式に当てはめていきます。
初期濃度Cs=3,000(ppm)
外気濃度Co=500(ppm)
e=2.7
計算すると、約1740ppmとなります。
慣れればサービス問題に
難解な公式が出てきて面食らう人も多いかもしれません、
慣れてくればパターンは同じなので、
少し計算に時間が掛かってしまう問題程度となります。
最後に
如何でしたでしょうか?
今回は換気回数について記事にしました。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。