今日はニュースで大々的に報じられている、
レバノン大爆発事故についてです。
科学物質「硝酸アンモニウム」について、
危険物取扱者試験でも出てきます。
どんな物質なのか解説していきます。
第1類危険物(酸化性固体)
硝酸アンモニウは危険物の分類(第1類~第6類)の
第1類に分類されています。
類 | 名称 | 状態 | 主な物質 |
第1類 | 酸化性固体 | 固体 | 塩素酸カリウム・硝酸アンモニウム等 |
第2類 | 可燃性固体 | 固体 | 赤りん・硫黄等 |
第3類 | 自然発火性物質および禁水性物質 | 物質(固体・液体) | カリウム・ナトリウム等 |
第4類 | 引火性液体 | 液体 | ガソリン等 |
第5類 | 自己反応性物質 | 物質(固体・液体) | ニトロ化合物等 |
第6類 | 酸化性液体 | 液体 | 過酸化水素・硝酸等 |
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酸化性固体
酸素を含有している物質の為、
他の可燃物や有機物と接触させると、
加熱・衝撃・摩擦で爆発する危険性があります。
硝酸アンモニウム:どんなもの?
下の表にまとめました。
外観 | 無色結晶・無色結晶性粉末 |
比重 | 1.8 |
溶解 | 水によく溶ける(吸熱反応)・エタノール、メタノールにも溶ける |
吸湿性 | あり |
210℃に加熱した場合 | 分解して水と亜酸化窒素(有毒)発生 |
210℃より更に加熱し続けた場合 | 爆発的に分解、窒素と酸素が発生 |
爆発性 | 単独でも急激な加熱・衝撃から爆発の可能性あり |
硝酸アンモニウム:扱い方
ここまで読まれた方は、
この危険物の危険性が分かったと思います。
硝酸アンモニウム:貯蔵・取り扱い
当然ですが、
火気・加熱・衝撃・摩擦は避けます。
他の酸化されやすい物質を近づけず、
容器の密栓・換気のよい冷暗所に貯蔵します。
防湿にも注意が必要です。
硝酸アンモニウム:消火方法
大量の水をかけて冷却消火させます。
危険物が分解する温度以下に下げる事が大切です。
但し今回の様な、
大量に保管している場合は実質不可能でしょうが・・・・
最後に
如何でしたでしょうか?
今回は硝酸アンモニウムについて解説しました。
爆発時の動画を見ました、
物凄い威力ですよね。
実際危険物取扱者の試験を合格すると、
扱う事が出来ます。