この記事は、ビルメンの基本?空調対応は超重要な件【その1】の続きになります。
まだ読まれていない方は先に読んで頂けたら幸いです。
各種対応方法について
前回の記事で各クレームの種類について説明しました。
一つずつ説明していきます。
①空調吹き出し風量が強い、弱い
吹き出しの風量が多いという事は、
各風量調整のダンパーを疑います。
中央監視モニターのダンパー設定
※ダンパー:空調ダクト内の風量調整する為の羽
テナント内ルームサーモの設定確認、モーターダンパーの動作確認
※ルームサーモ:部屋の温度で連動するダンパーの開きを調節する機械
※モーターダンパー:ルームサーモや空調機に連動して動く電動ダンパー
ビルによって空調方式や風量制御に違いがある為、
対応は若干変わります。
②空調吹き出し温度が高い、低い
空調機の温度設定確認、
熱源(ボイラーやガス吸収式冷温水発生器、ターボ冷凍機)の運転確認
空調冷温水の温度確認
冷温水を調節する電動弁の動作状況等を確認します。
③空調からのホコリ吹き出し・排気に異音がある。
空調ダンパー確認(締め切り運転していないか?)
空調機Vベルトの軸がずれてないか、ベルトがたわんでいないか
Vベルト:空気を送り出す為にモーターの動力を羽に伝える為のベルト
空調ダクトにゆるみが無いかを確認します。
④空調排気が回っていない
空調排気機が動いているか?
テナント内排気口入り口のダンパーが閉まっていないか?
⑤異臭がする
他テナントの空調がダクトを回って入り込んできていないか?
空調ドレン排水の封水が切れていないか?
※ドレン:冷房運転をした時の結露水、加湿をした際に流れてくる排水
※封水:排水からの匂いを防ぐための溜水
空調ダクト内にネズミが侵入して死んでいないか?
外気取り入れ口に外からの異臭が流れ込んでいないか?
最後に
空調クレームは即座に対応していくことが重要です。
CSアンケート(客やテナントがビル管理への評価を行うアンケート)でも点数が落ちやすい部分ですので、
空調関連をどこまでフォローできるかがビルメンの腕の見せ所になります。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。