ビルメンの一日

ビルメンテナンス・ビルマネジメントの仕事をしている、とあるビル管(ビルメン)による、ブログです。

緊急対応

消火設備で人が亡くなった事例紹介【ビルメン】

投稿日:2021年1月7日 更新日:

今回は二酸化炭素消火設備で人が亡くなった事例を紹介します。

事故から学ぶ今後の対策と注意点を纏めました。

事故の概要

2020年12月に名古屋で、
エレベーターの改修作業中に不活性ガス消火設備(二酸化炭素)が起動

窒息により人が亡くなりました。

ニュース記事はコチラ

二酸化炭素の濃度による人体への影響

表にまとめてみました。

二酸化炭素濃度 人体への影響
約300ppm 通常大気中の濃度
1000ppm以下 空気環境測定の二酸化炭素濃度、合格基準値
約5000ppm 頭痛、眠気、倦怠感、注意力散漫、心拍数の増加、吐き気の発生
5000ppm以上 作業場所としての限界値
40000ppm以上 酸素障害誘発、脳へのダメージによる昏睡、最悪死に至る

二酸化炭素消火設備の構成図

二酸化炭素消火設備は空気中に二酸化炭素を大量放出し、
酸素濃度を下げる事により消火する仕組みです。

※ヤマトプロティック株式会社様HPより引用

ニュースでは誤って起動ボタンを押してしまったとの報道がありました。

ビルメンとしての対策と注意点

各設備の仕組みを理解する。

私達ビルメンは毎日様々な設備を点検したり、
操作したりします。

押してはいけないボタンや緊急時に必要な操作等がありますので、
普段から設備の仕組みを理解しておく事が大切です。

資格を取得してしまうのも一石二鳥で良いと思います。

緊急時の対応をシュミレートする。

緊急時に何を行わなければいけないのか?

どこに詳細の資料やマニュアルがあるのかを普段から確認しておく事が大切です。

緊急事案が出てから探し回ると二手三手と出遅れてしまい、
被害が拡大する可能性があります。

初期対応が全て

火災・水害・停電・・・・他にも様々な緊急対応があります。

初期対応がしっかり出来るかどうかがポイントになります。

最後に

如何でしたでしょうか?

今回は実際に発生した事例を紹介しました。

この記事が皆様の参考になれば幸いです。

 

スポンサードリンク



スポンサードリンク



-緊急対応
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

感知器障害警報発生した件【ビルメン】

結構ややこしい事になりやすいです。 目次 感知器障害警報発生した件見つからない問題箇所原因と慣れの油断ビルメンは幅広い視野が大切 感知器障害警報発生した件 とある日、事務作業をしていると、突然受信機が …

猛暑ならではの緊急対応とは?【ビルメン】(後半)

この記事は「後半」となります。 先に前半を読んで頂けたら幸いです。 目次 猛暑ならではの緊急対応とは?(続き)お客さんの体調不良対応対応方法デマンド警報デマンド対策最後に 猛暑ならではの緊急対応とは? …

コロナ後の緊急対応を想定してみた(その4)【ビルメン】

この記事は【その4】です。 【その3】がまだな方は先に読んで頂けると助かります。 目次 客事案発信機・排煙ボタンを押される対策:事前に把握する汚物クレームの電話が多くなる対策:清掃さん・警備さんと連携 …

no image

【京アニ放火殺人事件】甚大な被害になった理由とは

今回は以前大きなニュースとなった、 京都アニメーション放火殺人事件について、 ビルメン目線で事件について考えを纏めてみました。 最後まで読んで頂けたら幸いです。 目次 ビルの消火設備は想定外の火災に弱 …

タバコで発生した被害の実例3件紹介【ビルメン】

今回はタバコで発生した被害の実例を紹介します。 内容によっては事前に対策が可能な案件もありますので、 参考にして頂ければ幸いです。 目次 商品引火でボヤ騒ぎ散水ホースの破損倉庫がヤニだらけになっていた …

スポンサードリンク

スポンサードリンク