今回は二酸化炭素消火設備で人が亡くなった事例を紹介します。
事故から学ぶ今後の対策と注意点を纏めました。
事故の概要
2020年12月に名古屋で、
エレベーターの改修作業中に不活性ガス消火設備(二酸化炭素)が起動
窒息により人が亡くなりました。
ニュース記事はコチラ
二酸化炭素の濃度による人体への影響
表にまとめてみました。
二酸化炭素濃度 | 人体への影響 |
約300ppm | 通常大気中の濃度 |
1000ppm以下 | 空気環境測定の二酸化炭素濃度、合格基準値 |
約5000ppm | 頭痛、眠気、倦怠感、注意力散漫、心拍数の増加、吐き気の発生 |
5000ppm以上 | 作業場所としての限界値 |
40000ppm以上 | 酸素障害誘発、脳へのダメージによる昏睡、最悪死に至る |
二酸化炭素消火設備の構成図
二酸化炭素消火設備は空気中に二酸化炭素を大量放出し、
酸素濃度を下げる事により消火する仕組みです。
ニュースでは誤って起動ボタンを押してしまったとの報道がありました。
ビルメンとしての対策と注意点
各設備の仕組みを理解する。
私達ビルメンは毎日様々な設備を点検したり、
操作したりします。
押してはいけないボタンや緊急時に必要な操作等がありますので、
普段から設備の仕組みを理解しておく事が大切です。
資格を取得してしまうのも一石二鳥で良いと思います。
緊急時の対応をシュミレートする。
緊急時に何を行わなければいけないのか?
どこに詳細の資料やマニュアルがあるのかを普段から確認しておく事が大切です。
緊急事案が出てから探し回ると二手三手と出遅れてしまい、
被害が拡大する可能性があります。
初期対応が全て
火災・水害・停電・・・・他にも様々な緊急対応があります。
初期対応がしっかり出来るかどうかがポイントになります。
最後に
如何でしたでしょうか?
今回は実際に発生した事例を紹介しました。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。