電流計や圧力計、温度計等、メーターに数字がかいてあり、
示している針を読んで確認する機器は多いですよね。
点検中に針が降り切れていたら・・・
見た事ある方も多いと思います。
今回は空調点検中、空調動力盤の点検を行っていた時、
電流計が振り切れるていた事を記事にしました。
電流計・圧力計とは
※下記画像は圧力計です。
今回発見したのは電流計の針が降り切れていた件です。
名前の通り、「電流」を測定する機器になります。
動力盤等、大きな電圧がかかる回路では、
CTを呼ばれる変流器を使用し、電流計に負荷がかからない様な仕組みになっております。
振り切れていた事の問題点
モーターを動かす時、スター・デルタ回路の切り替えを行います。
自転車でいう「ギアチェンジ」の様なイメージです。
モーター始動時は大きな力がいるので、自転車でいうギアを軽くし、
モーターの回転数が上がってきたら回路の切り替えを行い、自転車でいうギアを上げます。
始動時は大きな電流が流れる為、
一度メーターが降り切れ、固着してしまった、
というのがよくある原因です。
但し、2回目3回目と続くようであれば、
何か問題のサインかもしれないので注意が必要だと思います。
①電流計の不良
電流計の針がズレていないか?
②モーターやVベルトの不良
モーターの劣化等が無いか、Vベルトに緩みや異音が無いか?
③動力盤の不良
異臭や発熱は無いか?
※心配なら専門の協力会社に調査・修理依頼してもらうのも手です。
最悪の事態になると・・・
テナントの空調や排気が停止してしまい、
営業が出来なくなります。
まとめ
たかが電流計と思わず、
点検時は最悪の状態になった事を想定していきたいですね。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。