熱源設備、ビル全体の冷房や暖房を行う為の大元の設備です。
日々の天気や天候、季節によって細かく設定が必要です。
今回その熱源設備について記事に纏めました、
最後まで読んで頂けたら幸いです。
熱源設備とは
ビルの空調には「個別空調」と「セントラル空調」、または両方があります。
個別空調は家のエアコンをイメージすると分かりやすく、
部屋の空調機と室外機がセットで設置します。
セントラル空調はビルの機械室等の熱源設備で「冷水」を作ります。
その「冷水」をビル内に循環させ、空調機を通し、
冷たい風にして冷房します。
※詳しい説明をしだすと何記事かに分けてやらないといけなくなりそうなので、
それは後日にします。
今回はセントラル空調のビルについての話しです。
熱源設備、ナメてかかるとえらい目にあいます。
なんで要注意?
家のエアコンでも設定1℃変わると大分体感温度が変わる経験をした人、いないでしょうか?
ビルの空調も少し温度が変わると、クレームに繋がります。
ビルメンが常駐している監視室には空調関連に使用する、
「熱源機器」「冷温水」「空調機」「冷却塔」等、
様々な機器を遠隔で監視できるモニターがあります。
設備に各センサーが取り付けてあります。
温度等が基準範囲から外れた場合、警報がなります。
たまたま来客対応や電話対応、他の作業に気を取られて、
警報をあまり考えずに止めてしまった場合・・・・
最悪の事態になる事もあります。
殆どは機器が動き始め等で警報が鳴る場合が多いので、
警報を止めるだけでOKな場合が殆どです。
最悪の事態とは(夏場の場合)
①設備異常なのに何も考えずに警報を停止
②冷水温度上昇し続ける
③一定を超えると空調機の熱交換で出来ず、店内にぬるい風が吹き出す
④部屋のルームサーモが部屋の温度上昇を検知、風量を上げる。
※ルームサーモとは部屋の温度を検知して風量を調整する機器です。
⑤部屋が一気に暑くなり、大量の空調クレームの電話が鳴りやまなくなる。
⑥急いで熱源機器を始動させるも、冷水温度が下がるまで時間がかかる。
※ビルの規模にもよりますが、約60分位は時間がかかるんじゃないでしょうか。
⑦更に空調クレームが鳴りやまない
店によっては客が帰ったとお怒りの電話、営業補償、物が腐ったと損害賠償も
⑧各店舗謝りに周り、怒られ、上司にも怒られ、精神的ダメージが大
考えただけでも恐ろしいです・・・・
監視を怠らない事が大切
事務所には必ず1人電話対応や外来対応で常駐する事が多いので、
熱源機器の定期的な確認はします。
(警報が鳴らなくても)
日中温度が上がってくると熱源機器1台運転していても、
性能が足りずに冷水温度が上昇する場合もあります。
その日の気温や湿度、天候も考え、
先行して他の熱源機器を回すのか検討します。
まとめ
私も新入社員の頃何度かヒヤリした経験がありました、
現場毎にチェックシート等で再発防止を図っております。
私達ビルメンはビル全体の空調も管理している、
という事も肝に銘じて油断せず対応していきたいですね。