本記事は後半になります。
まだ前半を読んでいない場合は前半の記事を参照願います。
残り2つのポイントを紹介します。
空調機器の確認
熱源機器から送られてきた冷温水で熱交換し、
ファンを運転させて風(冷風や温風)を作ります。
その風を各部屋に送り込み、室内温度の制御を行います。
確認ポイント
①空調温度設定は適切か?
季節や天候等、日々外気温は変化します。
その日に合った温度設定にする事が必要です。
天気予報はこまめにチェックし、温度設定を見直す事が大切です。
②SA温度(部屋に送り込む風の温度)は問題ないか?
空調機から部屋に送り込む風の温度に注意が必要です、
温度設定が適切でも制御の設定によっては温度に波の様に上下し、バラつきが発生します。
特にRA制御(室内から帰ってくる温度で制御)の空調機器に多く、
室温の変化と冷温水の二方弁でタイムラグが発生する事でSA温度が一時的に上がりすぎたり、
下がりすぎたりする事があります。
③空調温度設定と現在温度は合っているか?
設定に対して温度が合っていない場合、
何らかの要因で合わなくなっている可能性があります。
熱源機器からの冷温水や空調機に入る入口弁や二方弁の開度が限界(0%、もしくは100%)
温度設定が高すぎたり低すぎたりしている要因があります。
現地空調機と設定温度等を確認し、対処する事が大切です。
室内機器の確認
室内に風の量を調整する為の機器(ルームサーモ)
空調機から送られてきた風を大本で調整するダンパー等も確認する事が大切です。
確認ポイント
ルームサーモの動作は正常か?
室内ルームサーモを動かして風量が変化する事を確認します。
もし変化が無い場合はルームサーモか、天井内にあるモーターダンパーが悪い可能性があります。
点検口を開けられる状況なら実際に動作を見ながら確認する事が大切です。
ダンパー等は問題ないか?
天井内の空調ダクトに手動で風量を調整するVD(ボリュームダンパー)等があります、
そのVDが開いているか確認する事が必要です。
また、空調吹き出し口にも手動で風量を調整出来るダンパーがついている場合もありますので、
その辺りも確認します。
最後に
如何でしたでしょうか?
今回は空調温度クレームで見るべき3つのポイントというテーマで記事を書きました。
少々長くなったので前半後半に分けました。
空調関係は特に接する機会が多く、
仕組みを把握しないと対処も難しく、
最悪クレームにも繋がります。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。