ビルメンの一日

ビルメンテナンス・ビルマネジメントの仕事をしている、とあるビル管(ビルメン)による、ブログです。

クレーム対応

電気が来ていないんですけど?【クレーム対応】

投稿日:2020年12月14日 更新日:

ある日、一本の電話が事務所に掛かってきました。

テナント「コンセントに電気が来ていないんですけど?」

今回「電気」に関する対応方法を記事にしてみました。

主な原因ブレーカ保護機能の動作

沢山の電気が一気に流れる「過電流」
電気が他から流れ出る「漏電」

電線が燃えない様保護したり、人体に害が出ない様に、
ブレーカーには様々な保護機能があります。

過電流

過電流、いわゆる電気の「使いすぎ」です。
ヒーター等「電流」が多く流れる機器を沢山使うと、
電線に沢山の電流が流れます。

電線の限界以上の電流を流すと、
発熱し、火災や断線に繋がります。

そうならない為にブレーカーが設置してあり、
電流が流れ過ぎたら自動的に遮断する仕組みになってます。

実際に流れている電流を測定する場合、クランプメーターを使用します。
※下記画像参照

短絡

よく理科の実験で、電池から電線を出して、
プラスとマイナス線を接触したら大きな電流が流れるからダメって習いましたよね。
それが発生し、過電流が発生してブレーカーが落ちます。

電線の被覆(金属を覆い隠す樹脂の様な物)が破けて電線同士で接触して発生します。

古い電線や、電線がネズミに齧られて発生する場合もあります。

昔経験した事ですが、分電盤の中に銅帯と呼ばれる金属板が3本あり、
板と板の間にネズミが挟まって短絡していたのを見た事があります。

漏電

機器内で電線が導通部(金属等電気を通す物)に接触したりすると、
電気が別の所に流れていきます。

別の所に流れている部分に人が接触すると、
感電しますので非常に危険です。

厨房等、「水」を使用する場所になると、
漏電遮断器という漏電を検知してブレーカーが自動的に切れます。

現場に到着したらする事

電圧確認

テスター(下記画像参照)を使用し、コンセントに電圧があるか確認します。


コンセントに電圧が無ければ分電盤の確認、
ブレーカーが落ちていないかを確認します。

ブレーカーがトリップ(落ちている状態)になっていれば、
絶縁抵抗計(下記画像参考)で確認(プラスとマイナスの抵抗値を確認)します。


絶縁状態に異常が無ければブレーカーを復旧(ONにする)します。

 

感電に注意!

電気関係のトラブルは感電に注意が必要です。
自分の身を守る為にも、絶縁性の高い手袋を着用しましょう。

まとめ

電気のクレームは他にも様々あります、
広い視野と知識を広げ、
スムーズに対応出来るようになりたいです。

この記事が皆様の参考になれば幸いです。

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