不定期開催、ビルメン実践対応問題シリーズです。
実際に経験した内容を問題にして紹介していきます。
クレーム内容
「厨芥冷蔵庫の温度がいつもより高いから見て欲しい」
厨芥冷蔵庫とは、飲食店が出した野菜等の生ゴミ等を保管する倉庫の事で、
倉庫内にあるゴミが腐ったり、異臭、虫が湧かない様、常に冷やしています。
この設備が壊れてしまうと生ゴミの腐り・異臭・虫が発生します。
とても重要な設備です。
現地確認内容
冷蔵庫内の温度が15℃、設定温度より大分高い。
冷凍機が動いていない、設定温度になっても起動せず。
異常ランプ点灯。
制御盤の電源に異常なし。
マグネット強制投入したら圧縮機は動いた。
蒸発器圧力・凝縮器圧力がほぼ同じ
倉庫の扉パッキンや立て付けに異常なし
答え
冷媒の配管に穴があり、冷媒が漏れていました。
その為冷凍機の保護機能が働き、圧縮機が動かなくなり、
冷蔵庫内の温度が上がりました。
協力業者を手配し、修理を進めます。
幸い別の所に厨芥冷蔵庫があった為、
修理期間中は清掃さんに協力してもらい、
こまめに生ごみを別の冷蔵庫に移動してもらいました。
まとめ
冷やさないといけない設備が故障すると、
被害が大きくなる事が多いので、
早めに対処・復旧したいですね。
冷凍機関係のトラブルは冷凍二種や三種の資格試験を受けておくと、
頭の中ですぐに冷凍サイクルを思い浮かべられる様になり、
原因を予想・特定出来る様になりますのでオススメです。