コロナによる緊急事態宣言が解除されて、
少しずつ街に活気が戻ってきました。
今回、新しい生活様式によって、
急増しそうなクレームや緊急対応を纏めてみました。
店内漏水対応の急増
今やコロナ対策で、
店の扉や窓を開放して、換気を積極的に取り入れています。
ウイルス対策としては良いと思います。
しかし、副作用の心配が大きくなっており、
今その効果が出始めています。
空調吹き出し口の結露
夏に冷たい飲み物のグラスに水滴がつくのと同様に、
空調吹き出し口が冷たくなり、
外からの暖かく湿った空気に当たる事で、
結露が発生します。
店の入り口や窓を開けっぱなしにする事で、
結露量は増大します。
空調ドレン排水の詰まり
部屋の天井に個別空調機器がある場合、
家のエアコン同様排水が流れます。
下記図を参照願います。
流れは以下の通りです。
①コロナ休暇による長期間営業停止(ホコリ等が溜まる)
②入口や窓を開けて外から暖かく湿った空気が流れ込む
③熱交換器での結露量増大、排水が一気に流れる。
④排水配管が詰まる。
⑤排水を流すドレンパンがあふれ出し、天井から漏水。
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熱源負荷の増加
熱源機器の限界
ビルによっては熱源機器
※ターボ冷凍機・ガス吸収式冷温水発生器、チラー等
ギリギリの容量な所があります、
窓や入口を開けっぱなしにすると、
冷房負荷が急増、限界になり
設備容量が追い付かなくなる恐れがあります。
空調温度クレーム
テナントの場所や周囲環境によっては、
換気の為に入口や窓を開放すると、
中の空調容量を超えてしまい、
室内が冷房出来なくなる。
(追いつかなくなる)
可能性があります。
冷えないというクレームが来る可能性があります。
デマンド警報
電気を使用するターボ冷凍機、
空調機器をフル稼働すると、
電気使用量が上がりすぎてしまい。
デマンド警報に繋がります。
7月~9月は特になりやすいので、
注意が必要です。
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ネズミクレームの増加
店内バックヤード鉄扉開放
バックヤードに繋がる鉄扉は基本常時閉鎖です。
換気の為開けっぱなしにする所も増えていますので、
ネズミが店内に侵入する危険が増えてきます。
最後に
如何でしたでしょうか?
ドレン排水詰まりは実際に出始めています。
今回は新しい生活様式で発生する緊急対応と予測を纏めてみました。
これからのクレーム・緊急対応に少しでも役立つ事が出来れば幸いです。